「マッチングアプリって危なくないの?」
「業者や怪しい人を避けるにはどうしたらいい?」
「安全に使えるアプリの選び方を知ってから始めたい」
こうした不安を感じるのは、とても自然なことです。
実際、警察庁はSNS型投資・ロマンス詐欺について継続的に注意喚起しており、2025年の暫定値では、特殊詐欺とSNS型投資・ロマンス詐欺の合計認知件数は42,900件、被害額は3,241.1億円に上っています。そのうちSNS型投資・ロマンス詐欺は15,142件、1,827.0億円で、被害はかなり大きい水準です。警察庁は、ロマンス詐欺を「SNSやマッチングアプリなどを通じて出会った相手と、実際に直接会うことなくやり取りを重ね、恋愛感情や親近感を抱かせて金銭をだまし取る詐欺」と説明しています。
ただし、ここで大事なのは、マッチングアプリそのものが危険というより、選び方と使い方を間違えると危険に近づくということです。消費者庁は、利用前に料金体系、本人確認の状況、個人情報の取り扱い、運営会社の信頼性を確認することを勧めていますし、利用中も外部サービスへの誘導や投資話には注意するよう案内しています。
この記事では、
安全なマッチングアプリを選ぶポイント
危険人物・業者を見抜くサイン
実際に会う前後で気をつけたいこと
を、初心者にもわかりやすく整理して解説します。
結論|安全なマッチングアプリは「有名かどうか」だけでは選ばない
先に結論を言うと、安全性を重視するなら、次の条件を満たしているアプリを選ぶのが基本です。
- 本人確認の方法が明記されている
- 24時間365日の監視体制がある
- 通報・ブロック・強制退会対応がある
- 運営会社やプライバシーポリシーがきちんと公開されている
- 公安委員会への届出など、法令に沿った運営が確認できる
- 外部誘導や投資勧誘への注意喚起がある
これは感覚論ではなく、消費者庁が利用前に確認すべき事項として本人確認の状況、個人情報の取扱状況、運営事業者の信頼性などを挙げていることとも一致しています。また、警視庁は、インターネット異性紹介事業に当たるサービスには公安委員会への届出が法律で義務付けられると案内しています。
つまり、「CMで見たことがある」「なんとなく有名だから安心」では不十分です。
安全性は、アプリ名ではなく“仕組み”で見ることが大切です。
安全なマッチングアプリを選ぶ6つのポイント
1. 本人確認がしっかりしているか
最初に見るべきなのは、本人確認です。
消費者庁は、利用前の確認事項として会員の本人確認をどのように実施しているかを挙げており、公的証明書の提出に加えて、写真付き公的証明書と顔認証技術を使った照合などを行う事例も紹介しています。
実際に大手アプリでも、本人確認はかなり重視されています。
Pairsはヘルプで、マイナンバーカードのICチップ読み取りや、公的書類を使った本人確認の案内を出しており、利用できる書類として運転免許証、パスポート、マイナンバーカード、在留カードを挙げています。タップルも公式案内で、公的身分証明書による本人確認に加え、顔写真付き書類・プロフィール写真・自撮り写真の照合による確認を案内しています。
ここでのポイントは、
「年齢確認あり」だけで安心しないことです。
できれば、どの書類を使い、どこまで確認しているかまで見ておくと、より安全性を判断しやすくなります。
2. 24時間365日の監視体制があるか
安全なアプリかどうかを判断するうえで、監視体制はとても重要です。
消費者庁の調査資料では、マッチングアプリ事業者の安全対策として、24時間365日体制でのモニタリング、不適切な投稿の公開差し止め、警告、アカウント停止などが挙げられています。
大手アプリでもこの点は明記されています。
Pairsは公式の安全対策ページで24時間365日の監視体制を案内し、違反報告などを通じて利用規約違反のユーザーには警告や強制退会で対応するとしています。withも公式ヘルプで24時間365日の常時監視体制を案内し、不審ユーザーの監視や悪質ユーザーの強制退会を明記しています。Omiaiもヘルプおよびセーフティページで24時間365日の厳重なサービス監視を案内しています。
逆に、安全性の説明がほとんど見当たらないサービスは、慎重に見たほうがいいです。
3. 通報・ブロック機能があるか
危険人物をゼロにするのは難しくても、見つけたあとにすぐ距離を取れる設計かどうかは大切です。
消費者庁の資料では、運営事業者に報告できる通報窓口の設置が挙げられています。withの案内では、通報を受けた内容に応じて警告や強制退会の措置を取ること、ブロック機能でお互いにプロフィール閲覧やメッセージのやり取りができなくなることが説明されています。Pairsのセーフティセンターにも、違反報告、非表示、ブロックなどの機能が案内されています。
安全なアプリは、単に「出会える」だけでなく、
嫌な相手を切れる仕組みがちゃんとあるのが特徴です。
4. 運営会社とプライバシーの情報が見えるか
消費者庁は、利用前に個人情報の取扱状況と運営事業者の信頼性を確認するよう案内しています。具体的には、プライバシーポリシーの確認、第三者認証の有無、会社概要や業界団体加入の状況などを見ることが挙げられています。
このため、アプリを選ぶときは、アプリストアの紹介文だけでなく、
公式サイトのフッターや「会社概要」「利用規約」「プライバシーポリシー」「セーフティセンター」まで確認しておくと安心です。
見ておきたいのは、
「誰が運営しているのか」
「何を禁止しているのか」
「通報したらどうなるのか」
が読める状態になっているかどうかです。
5. 法令に沿った運営かどうかを見る
安全性の判断材料として、インターネット異性紹介事業の届出があるかは確認しておきたいポイントです。
警視庁は、一定の要件を満たすインターネット異性紹介事業について、公安委員会への届出が法律で義務付けられると案内しています。withの公式ヘルプには東京都公安委員会への届出済みであることが記載されており、Omiaiのヘルプでも公安委員会への届出済みと案内されています。
もちろん、届出があるだけで絶対安全とは言えません。
それでも、最低限どこの誰が運営しているかわからないサービスは避けるという線引きには役立ちます。
6. 外部サービスへの誘導をどう扱っているか
ここは本当に大事です。
消費者庁は、SNSや別アプリなど外部サービスへの誘導に注意するよう案内しており、アプリ内のコミュニケーションは運営の監視対象でも、アプリ外は監視対象にならないと説明しています。国民生活センターも、マッチング後に外部サイト・外部サービスへ誘導され、そこで投資勧誘を受けるケースがあるとして、規約違反や疑わしい行為を持ちかけてくる相手とはやり取りしないよう呼びかけています。
だからこそ、安全なアプリを選ぶだけでなく、
すぐLINEに行きたがる相手を警戒することが必要です。
危険人物・業者の見分け方
ここからは、実際にどんな相手に注意すべきかを見ていきます。
すぐに外部アプリへ移したがる人
マッチしてすぐに
「LINEで話そう」
「InstagramのDMに来て」
「こっちのアプリのほうが便利」
と言ってくる相手は、まず慎重に見たほうがいいです。
消費者庁は、外部サービスに移るとアプリ運営の監視対象から外れると説明していますし、国民生活センターも、マッチング後に外部サイトや外部サービスへ誘導された先で投資勧誘を受けるケースを紹介しています。
連絡先交換自体がすべて危険というわけではありません。
ただ、信頼関係ができる前の外部移動は、危険人物や業者の典型パターンの一つです。
まだ会っていないのに好意が強すぎる人
警察庁が説明するロマンス詐欺は、やり取りを重ねて相手に恋愛感情や親近感を抱かせたうえで金銭をだまし取る手口です。会っていないのに急に真剣交際や結婚を匂わせる、短期間で強い好意を伝えてくる、といった流れは注意したいポイントです。
たとえば、
「こんなに話が合う人は初めて」
「将来を真剣に考えている」
「2人のために資産形成しよう」
のように、好意とお金の話が近い距離で出てくるなら危険信号です。
投資・副業・儲け話をしてくる人
これはかなりわかりやすい危険サインです。
警察庁は、SNS型ロマンス詐欺の手口として、結婚や将来のための資金調達を匂わせて、暗号資産の購入や架空の投資を勧めるケースを紹介しています。国民生活センターも、マッチングアプリ等で知り合った相手の指示で投資するのはやめましょうと明確に注意喚起しています。
つまり、恋愛の話をしていたはずなのに、途中から
「投資」
「FX」
「暗号資産」
「稼げる副業」
が出てきたら、その時点で強く警戒して大丈夫です。
日本語やプロフィールに不自然さがある人
消費者庁は、違和感や不安を感じる例として、すぐに外部サービスのIDを教えるよう求める、日本語が不自然、すぐに暗号資産等の投資話を持ちかけるなどを挙げています。
もちろん、日本語が少し不自然だから即アウトとは限りません。
ただし、プロフィールの内容が薄い、仕事や生活感が見えない、会話が噛み合わないのに話を急ぐ、という複数の違和感が重なるなら要注意です。
会う話になると不自然に避ける人
ロマンス詐欺は、実際に会わないまま関係を深めるのが特徴です。警察庁も、直接会うことなくやり取りを重ねることで信用させる詐欺と説明しています。
そのため、
何日も何週間もやり取りしているのに、
会う話になると仕事や海外出張、家族の事情、通信トラブルなどでかわし続ける相手には注意が必要です。
安全に使うための基本ルール
個人情報はすぐに渡さない
消費者庁は、相手が信頼できるまで自宅住所や勤務先などの個人情報を安易に伝えないよう案内しています。
これは本当に基本です。
フルネーム、勤務先、最寄り駅、生活圏が特定できる情報を、盛り上がった勢いで出さないようにしましょう。
怪しいと思ったらアプリ内で止める
国民生活センターは、疑わしい行為を持ちかけてくる相手とはやり取りを行わず、アプリの運営会社に報告するよう案内しています。大手アプリには、違反報告やブロックの仕組みがあります。
「気まずいから」と我慢する必要はありません。
違和感があった時点で、通報・ブロックを使って大丈夫です。
初めて会うなら昼・短時間・公共の場所
消費者庁は、実際に会う際の注意点として、日中の公共の場所で会うこと、誰とどこで会っているかを家族や友人に伝えること、移動は公共交通機関を利用することを挙げています。
初回デートは、
昼のカフェ
駅近
1〜2時間
現地集合・現地解散
くらいで十分です。
安全面では、ロマンチックさよりも安心感を優先したほうが失敗しにくいです。
安全性を重視する人がアプリを見るときのチェックポイント
アプリ選びのときは、アプリストアの星評価だけでなく、公式サイトやヘルプを見て次を確認してみてください。
- 本人確認の方法が具体的に書かれているか
- 24時間365日の監視体制があるか
- 通報・ブロック・強制退会の説明があるか
- 公安委員会への届出の記載があるか
- セーフティセンターや安全ガイドがあるか
- 外部誘導や投資勧誘への注意喚起があるか
たとえば、Pairsはセーフティセンターで本人確認、違反報告、ブロック、プライバシー設定をまとめて案内しています。withとOmiaiは公式ヘルプで24時間365日の監視や公安委員会への届出を案内しています。タップルは公式案内で公的身分証明書による本人確認と、顔認証を使った多段階の確認を紹介しています。ブライダルネットは本人証明だけでなく独身証明、年収証明、学歴証明などを提出できる仕組みを案内しています。
つまり、安全重視で選ぶなら、
「出会えるか」だけでなく「危険を減らす機能が整っているか」まで見るのがポイントです。
初心者がやりがちな危ない選び方
初心者ほど、次の選び方は避けたほうが安心です。
まず、料金が安いか無料かだけで決めることです。
消費者庁は、利用前に無料で使える範囲、有料でしか使えない機能、自動更新、退会方法などを確認するよう案内しています。安全性の確認より先に料金だけで決めると、規約や本人確認の仕組みを見落としやすくなります。
次に、安全対策ページを見ずに始めることです。
大手アプリほど、安全機能や注意点を公式ヘルプやセーフティセンターにまとめています。そこが見つからない、または説明が極端に薄いサービスは、慎重に見たほうがよいです。
そして、マッチした相手の言うことを早い段階で信用しすぎることです。
警察庁と国民生活センターは、恋愛感情や親近感を利用した詐欺、外部サービスへの誘導、投資勧誘に注意するよう繰り返し案内しています。
トラブルに遭ったときの対処法
もし怪しい相手に当たったら、まずは連絡を切ることが優先です。
そのうえで、アプリ内の通報・ブロックを使い、必要に応じて相談先につなげましょう。国民生活センターは、トラブルや不安がある場合は消費生活センター等に相談するよう案内しており、消費者ホットラインは188です。
投資や送金が絡んでいる場合は、警察や金融機関への相談も早いほうがよいです。
「少し怪しいけど様子を見る」は、被害を大きくしやすい判断です。
まとめ|安全なマッチングアプリ選びは「機能」と「見極め」で決まる
安全なマッチングアプリを選びたいなら、
ただ人気アプリを選ぶだけでは足りません。
見るべきなのは、
- 本人確認がどこまであるか
- 24時間365日の監視体制があるか
- 通報・ブロック・強制退会の仕組みがあるか
- 運営会社やプライバシー情報が見えるか
- 公安委員会への届出など法令に沿った運営か
- 外部誘導や投資勧誘への注意喚起があるか
このあたりです。消費者庁は、利用前に料金体系、本人確認、個人情報の取扱い、運営会社の信頼性を確認することを勧めており、警察庁と国民生活センターは、外部サービスへの誘導や投資話、恋愛感情を利用した詐欺に注意するよう呼びかけています。
マッチングアプリは、正しく選んで正しく使えば、必要以上に怖がるものではありません。
ただし、安全なアプリを選ぶことと、怪しい相手に早く気づくことは別問題です。
この2つを意識するだけで、危険人物や業者に近づくリスクはかなり下げられます。

